学校は省エネ共和国

2018年5月8日

江戸川区の小学校の環境取組を視察

 江戸川区は「江戸川区環境行動計画」を策定し、公共施設の省エネ対策や地球温暖化対策を積極的に行っています。区内にある小学校73校、中学校33校ある学校は公共施設の中でも大半を占めていることから、学校ごとの環境問題への取り組みが注目されるところです。
 また、省エネを目標にして、電気をこまめに消すとか水道の蛇口に節水コマを付けるなどの対策はどの学校でも行われていますが、エコスクールとも言える子どもや教職員が日常生活や授業にも、環境対策を組み込んだ取り組みが行われているところを視察してきました。

テーマ:緑のカーテン
 地球温暖化の影響や都市特有のヒートアイランド現象などで、夏の猛暑は年々厳しくなっています。子どもたちが学ぶ教室の温度も、40℃くらいに上がる日もあるということです。クーラー設置の要望も聞かれるところですが、電気エネルギーの利用を増やすより、自然の力でできるだけ教室の中の温度を下げ、涼しくする取り組みが注目されています。それが、屋上緑化緑のカーテンと呼ばれるものです。一般的には外気に影響されないよう断熱材などを利用して建物が建てられますが、広く開いた南や西向きの窓からの日射により室内の温度が上がってしまいます。それを防ぐためのひとつの方法として、窓から少し離したところに網や柵のようなものを設置し、ゴーヤ、へちま、ひょうたんなどのつる性の植物を植えて緑で窓を覆うと、日光をさえぎり涼しくなるのです。まるで緑のカーテンのようになることからネーミングされたのでしょう。学校では、子どもたち自身が環境学習として、苗を植え育て、水やりなどの維持管理まで責任を持って行なっているところもあるようです。
 
 どこの学校でもこうした取り組みを期待したいところですが、忙しい日常の中からはなかなか実践には繋がらないことが現状です。また、視察した下小岩小学校や上一色南小学校はダイナミックな緑のカーテンを実施なので、業者が入ってネットなどを設置するため、資金もかかっています。しかし、各学校の施設状況に合わせて、身近な材料を使っても簡単に取り組めることが緑のカーテンの楽しいところです。まずは実験してみるという遊び心も大切ではないでしょうか。
 また、学校の教職員の意識改革からということで、大学で開催されるワークショップに参加し、省エネの施設管理について学ぶことからスタートし、学年ごとにテーマやプログラムを選択して省エネ学習、環境と国語、環境と算数といった組み合わせの授業を組み立て研究発表している学校もあります。
 学校の環境対策は大きく地球温暖化対策にも貢献することが実証されています。さまざまな可能性がある学校の環境教育が工夫や創造によって広がっていくことを期待し、応援していたいと思います。