止めよう原発(その①)

2018年5月8日

六ヶ所村再処理工場のアクティブ試験に反対!

 日本原燃(株)の六ヶ所村再処理工場におけるウラン試験は、今年1月22日に終了し、3月29日には青森県知事は日本原燃と安全協定書を交わして、再処理への試運転の最終段階であるアクティブ試験に関してゴーサインを出しました。そしてアクティブ試験が3月31日に開始されてしまいました。
アクティブ試験の開始は、今後、何世代にも影響を及ぼす放射能が日常的に放出されることを意味します。そして、大量のプルトニウムが日本で作られることになります。
未来の世代が健やかに生きられる環境を守るためにも、アクティブ試験および再処理工場の本格稼働は中止させなければなりません。

 一方、今年の年明けにプルトニウム利用計画が各電力会社から公表されました。また、2月には、近接自治体である唐津市議会で反対決議がされたにもかかわらず、玄海原子力発電所の「プルサーマル計画」が決定されました。
 プルサーマルとは、今発電中の原発でウラン・プルトニウム混合酸化物燃料(=MOX燃料)を使って発電することです。プルサーマルの必要性について、電力会社は「原子力発電所の運転中に生成したプルトニウムをリサイクルする、いわゆるプルサーマルは、ウラン資源の有効利用を図り、将来にわたるエネルギーの安定供給の観点から有用である。」としています。しかし、プルサーマルに関しては、安全性や必要性に多くの問題点があげられています。

 安全性に関しては、まず「今の原発はウラン燃料を使用するために作られていて、プルサーマル用には作られていない」ことがあげられていますが、電力会社は問題ないとして、原発をプルサーマルに適した構造に変えることはせず、そのまま使用することをすすめています。しかも後世に大きな負の遺産として残していく廃棄物については、使用済みのMOX燃料の再処理に関しても、高レベル廃棄物の受け入れに関しても、目処のつかないまま発電が始まります。核戦争防止国際医師会議報告書によれば、MOX燃料は地中に埋められる温度に下げるまで500年かかるそうです。
 1番の危険性は、プルトニウムが「吸い込むと1gで約50万人を肺ガンにできる」猛毒物質であることと、核兵器の材料であることです。(ナガサキに投下された原子爆弾もプルトニウムを利用して作られたものです。)プルサーマルが実施されると猛毒のプルトニウムが国中で大量消費・大量移送されることになります。十分な安全対策が可能でしょうか。

 日本政府は京都議定書の実行策である地球温暖化対策として、CO2などの排出量が少ない原子力発電を促進させようとしていますが、その影には大きな犠牲を払う危険性を含んでいることを認識すべきです。また、原子力発電に頼らなければ電力需要を満たすことができないと考えることは間違いであり、現在実証されている技術力を持ってすれば、省エネや自然エネルギーなどを促進させることで、すべての原発がなくなったとしても現在の生活を維持していくエネルギーは十分満たされることも認識すべきです。

※六ヶ所村の問題については、東京・生活者ネットワークの機関紙「生活者通信No.173」(2006年2月1日号)に掲載しています。